高尾山と花粉症 Mt. Takao and hay fever

高尾山と花粉症

高尾山は、山歩き(ハイキング)を通して木々や花や紅葉などの自然と風景を楽しみ、リフレッシュしながら体力作りもできる魅力のある場所ですが、花粉症の人は花粉の時期は避けるべきだと思います。

私は花粉の時期の高尾山では、日常とは比べ物にならないくらい症状が悪化します。ここでは私の体験をもとに高尾山と花粉症についてお話しします。

花粉の時期はサクラをはじめとする花を楽しめる季節でもありますので、花粉症でも花粉の時期に高尾山に行きたい人もいると思います。私が実際に使って花粉症の症状を抑えるのに効果があった市販の鼻炎薬も最後に紹介します

日本ではスギ花粉が花粉症の抗原となる場合が多い

厚生労働省の資料によると、日本ではスギ花粉が花粉症の抗原となる場合が多いようです。

花粉症を引き起こす植物は多岐に渡り、日本では約50種類が報告されています。しかし、代表的なものはやはりスギで、花粉症全体の約70%を占めると推察されています。これは日本の国土に占めるスギ林の面積(国土の12%)が大きいためでもあります。一方、北海道ではスギ花粉の飛散がきわめて少なく、沖縄にはスギが全く生息しません。

出典:「花粉症の正しい知識と治療・セルフケア」(厚生労働省資料)

スギは日本特有の木です。スギは中国の一部にもありますが、その数は日本と比べると少なく、スギ花粉症が問題となっているのは、ほとんど日本だけだと考えてよいでしょう。

出典:花粉症Q&A集(平成22年度)(厚生労働省ウエブサイト)

高尾山のスギ

高尾山はスギだらけのため、花粉の季節に高尾山に行くことは花粉の中に飛び込むようなものです。花粉の時期には、風があると杉の木から花粉が飛散する様子も見えます。

花粉症対策で花粉を避けようとしている人や症状に苦しみたくない人は花粉の時期の高尾山は避けるべきだと思います。

高尾山ビジターセンター発行のニュースレターに、「高尾山のスギのある風景」として、薬王院周辺の大きなスギの紹介や、高尾山が国定公園となる前には薬王院のスギは寺社建材など多岐に渡って使われていた話、スギを人が管理して育てる必要があった理由などが紹介されています。

▶︎高尾山ビジターセンター発行のニュースレター2018年冬号(vol.50)

私の経験

私は普段の生活では屋外や電車の中で花粉症の症状が出ることがありますが、たまに鼻をかめば済む程度のため、薬も飲んでいません。

しかし花粉の時期の高尾山では、日常とは比べ物にならないくらい症状が悪化します。

鼻をかんでもかんでも次の瞬間には鼻水が出てきて、鼻をすする程度では追いつかず、壊れた蛇口のごとく鼻水が流れ出ます。何かカメラの操作などをしていて手が離せないとポタポタと垂れてきます。くしゃみも出ますので、鼻の中に鼻水が溜まった状態でくしゃみをしてしまうと大変なことになります。

花粉症でも花粉の時期に高尾山に行きたい場合は、多量のティッシュと、鼻をかんだティッシュを入れる(捨てる)ゴミ袋が必須です。高尾山にゴミ箱は設置されていません。

個人差はあると思いますが、私は数時間の高尾山滞在でもポケットティッシュだと4-5個(袋)では足りないです。10個(袋)弱は必要になります。鼻をかんだあとのティッシュのゴミは多量になりますので、ゴミ袋としてレジ袋くらいのサイズの袋は必要です。

下の写真は花粉の季節に撮影中のカメラです。レンズ上の細かい点々は花粉だと思います。吹き払ってもしばらくたつとまた積もってきます。

レンズについた高尾山の花粉

レンズについた高尾山の花粉

花粉症対策 花粉症の市販薬を飲んでみる

私が実際に高尾山の登山(ハイキング)をする時に使って花粉症の症状を抑えるのに効果があった市販の鼻炎薬を紹介します。佐藤製薬の「ストナリニZ ジェル」です。

ネットでリサーチし、薬剤師の人が様々な鼻炎薬を比較した上で薦めていたため購入しました。

▶︎実際に高尾山を登山した時に「ストナリニZ ジェル」を試した日の様子はこちらの投稿をご覧ください。

家であらかじめ飲んでしまうと症状の比較ができず薬の効果がわからないため、高尾山で少し歩いて花粉症の症状が出てきた時に薬を飲みました。

ストナリニZ ジェル

「ストナリニZ ジェル」の効果が出始める時間は1時間と、前述の薬剤師の人が解説していました。私はこの薬を飲んでから1時間15分後頃、鼻の中がすっきりしてきました。

完全に鼻水がなくなるわけではありませんでしたが、鼻水量は減った印象です。鼻をかむためのポケットティッシュは、普段(薬を使わない時)は数時間の高尾山滞在で7〜8個以上使いますが、この時は3〜4個程度でした。

一定の効果はあったと思います。

■この薬の使用には注意書きがあります。一部抜粋します。

注意
1.次の人は服用しないでください
(1) 本剤又は本剤の成分、ピペラジン誘導体(レボセチリジン、ヒドロキシジンを含む)によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
(2) 次の診断を受けた人。腎臓病
(3) 15歳未満の小児。
2.服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください
3.授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を
避けてください