高尾山 山内事故情報の看板 高尾山は低い山だが、あなどるべからず

高尾山は低い山だが、あなどるべからず

高尾山山頂の標高は599m、高尾山の玄関口である京王線高尾山口駅の標高は190m程度とのことです。山頂までの標高差は約400mです。

出典:山と渓谷オンラインWEBサイトより
https://www.yamakei-online.com/takao/know2.php

比較的低い山で、登山道路(ハイキングコース)も、1号路はほとんど舗装されているほかそれぞれのコースもかなりキチンと整備されていますが、登山には変わりありませんので、あなどらず、自分の体力や体調を考慮し、動きやすく歩きやすい服や靴を用意し、飲み物なども準備して臨むことをおすすめします。

高尾山 山内事故情報の看板

転倒や転落の事故も比較的起きているようで、注意を促す看板も立っています。

2017年に撮影した看板高尾山山内事故情報の看板

コースごとの傾向が見て取れます。1号路、6号路、稲荷山コースで事故が多く、1号路は転倒、6号路および6号路から2号路へ接続する道は転落が多いことがわかります。

また、年齢は60代以降がほとんどで70代が多いこともわかります。

高尾山山内事故情報の看板

高尾山山内事故情報の看板

まずほとんどの事故が60代以降なのは、60代になると若い時に比べて足腰が弱くなることが原因だと思います。

6号路、稲荷山コースで事故が多いのは、これらのコースは比較的長いことと、足場の悪い場所もあることが原因ではないかと思います。つまり、もともと足腰が弱くなってきている60代以降の人が、長いきついコースを歩いて疲れが出てきた時に、足場が悪い場所で転んだり転落しやすいのではないかと思います。

6号路の足場の悪い場所の例(2024年6月撮影)高尾山 6号路 2024年6月上旬

6号路は水がチョロチョロ流れている場所も歩きます。高尾山 6号路 2024年6月上旬

高尾山 6号路のぬかるみ 2024年6月上旬

足場のようなものも壊れています。高尾山 6号路の壊れた足場 2024年6月上旬

稲荷山コースの足場の悪い場所の例(2021年4月撮影)
この場所はその後、階段と手すりが設置され歩きやすくなりました。高尾山 稲荷山コース 2021年4月上旬

(2021年6月撮影)さすがに万人にはおすすめできないですね。高尾山 稲荷山コース 2021年6月中旬

工事後(2023年6月撮影)高尾山 稲荷山コース 2023年6月上旬

高尾山 稲荷山コース 2023年6月上旬

階段が設置された後も、かなりハードな山登りです。高尾山 稲荷山コース 2023年6月上旬

6号路、稲荷山コースについては以下の投稿をご覧ください。

▶︎【2020】12月下旬 α6400とズームレンズで楽しむ高尾山歩き(稲荷山コースを写真で紹介)

▶︎【2021】4月上旬 α6400とズームレンズで楽しむ高尾山歩き(春の稲荷山コース)

▶︎【2020】12月上旬 α6400と魚眼レンズで楽しむ高尾山歩き(6号路を写真で紹介)

▶︎【2021】8月中旬 α6400とズームレンズで楽しむ高尾山歩き(6号路を写真で紹介)

逆に1号路で転倒ばかり起きているのは、1号路は舗装されており崖のそばにはガードレールも設置されているため普通に道を歩いていれば転落は起きずらいことと、しかし歩きやすいため足腰に多少不安があっても利用する人数が多く、結果的に転倒事故の数は多くなる、ということではないかと思います。

1号路の舗装高尾山1号路の舗装

1号路のガードレール高尾山1号路のガードレール

あるいは、雨が降っている時や雨のあとの下山中にすべって転んだのかもしれません。下に載せた看板脇の注意書きにも「滑りやすい箇所での転倒は特に下山時に生じます」と書いてあります。

1号路については以下の投稿をご覧ください。

▶︎【2020】12月上旬 α6400と広角ズームレンズで楽しむ高尾山歩き(1号路を写真で紹介)

▶︎【2023】5月上旬の高尾山歩き(1号路、3号路)

注意書き部分を切り出した画像です。高尾山山内事故情報の看板

目の前で人が崖から落ちかけたことも

4号路の吊り橋のそばで人が崖から落ちかけたのを見たこともあります。

落ちかけたというか、崖から落ちたけれども草や低木が多い場所だったためすぐにそれらに引っかかり、連れの人がそれらにつかまりながら慎重に降りて引き上げました。幸い怪我はなかったようです。まあ、すり傷切り傷はあったかもしれませんが。

そこは道がそれほど狭くはありませんが、ちょっとした気の緩みで足元への注意が散漫になったのかもしれません。

高尾山山頂からダイヤモンド富士を見たり撮影する場合の注意点

別記事「高尾山から撮影する富士山」「高尾山から見るダイヤモンド富士」からの転載です。

富士山の頂上部分に太陽が沈む様子を「ダイヤモンド富士」と呼びます。毎年12月冬至前後とのことです。私は何度か撮影しました。高尾山 ダイヤモンド富士

・時間
ダイヤモンド富士を見られる時期の日没時間は16時30分頃ですが、富士山の高さがありますので、見頃は16時~16時15分ごろです。

・服装
年末に近い冬の日没時間で、しかも山の上ですので防寒は必須です。暖かめの日であれば街中と同様の防寒でだいじょうぶですが、寒い日は使い捨てカイロを持参した方がいいかもしれません。

・下山
ケーブルカーを使って下山したい場合、あらかじめケーブルカーの最終時間を確認しておくことをおすすめします。通常は平日が17:15、土日祝が17:30までですが、延長される場合もあります。

山頂からケーブルカー乗り場(高尾山駅)までは歩く必要があり、30分〜40分ほどかかります。通常運転の日でも山頂から日没後すぐ戻れば最終(のケーブルカー)に間に合いますが、タイムラプス撮影などで日没後も撮影を続ける場合はケーブルカー終了後は歩いて下山することになります。舗装されている1号路を使うことになると思います。

・持ち物
下山のしかたとタイミングによっては懐中電灯が必要です。

晴れた日にダイヤモンド富士を見た直後(太陽が富士山に隠れた直後)はまだ周囲が明るいため、山頂からすぐにケーブルカー乗り場(高尾山駅)まで歩きケーブルカーで下山する場合には不要ですが、日没後やや時間が経ってから戻る場合や、ふもとまで徒歩で下山する場合は暗くなりますので、懐中電灯が必要になります。

山頂付近だけでなく、1号路は舗装されているとは言っても基本的に灯りはありませんので、真っ暗になります。また、夜間は閉鎖されて迂回路を歩く場所や分岐路もありますので、1号路を歩き慣れていない人は夜の徒歩の下山はおすすめしません。

スマホの懐中電灯アプリを使う場合、日没時間のバッテリー残量を予測しておくことをおすすめします。

高尾登山電鉄(ケーブルカーやリフトを運営)のダイヤモンド富士に関するページ
https://www.takaotozan.co.jp/diamond/

靴について

靴は、舗装された1号路であれば歩きやすいスニーカーなどでいいと思いますが、舗装されていない山道を歩く他のコースは、ハイキングシューズやトレッキングシューズが適していると思います。

トレッキングシューズはスニーカーよりも靴底が硬めに作られており、ハイキングシューズは、スニーカーとトレッキングシューズの中間にあたるようです。

私は作業用のセーフティシューズ(簡易的な安全靴)にインソール クッション(中敷き)を入れたものを高尾山でも使っています。気に入っており、同じ靴の3足目だと思います。

ハイキングシューズやトレッキングシューズとは違う目的のものですが、軽量のウォーキングシューズに先芯を入れたような靴で、幅も広めで履きやすく、安価です。

私が使っている靴の色違い

 

ワークマンの商品ページ
https://workman.jp/shop/g/g2300053354050/

補足
安全靴とは、主に工事現場などの足への危険を伴う作業場で足を保護することを目的として作られた靴です。爪先を守る先芯が入っており、クギの踏抜き防止や滑り止めを備えています。仕様はJIS規格で規定されています。

日本安全靴工業会ウエブサイト
https://anzengutsu.jp/about/

JIS規格に適合した安全靴は作業現場での安全性を主眼に作られており硬いため、ウォーキングには向きません。そこで、簡易的な安全靴が存在します。

簡易的な安全靴は、ウォーキングシューズに先芯を入れたような靴です。踏抜き防止の機能はないものが多いと思います。ワークマンではJIS規格に適合したものを「安全靴」と呼び、それ以外の靴は、「セーフティシューズ」や、「作業靴」と呼んでいるとのことです。

ワークマンの安全靴&セーフティシューズのページ
https://workman.jp/shop/e/es-shoes/